アトリエオセロ(仮)

建築技術者になりたい若者や若手建築技術者の為になる記事を書いていきます。

建築設計の企業について(アトリエ事務所)

お疲れ様です。

バンドウです。

 

本日は設計業務について語りたいと思います。

 

前回の記事でも言いましたが、建築設計は

たくさんの建築学生が目指しているものだと思いますし、自分も

建築の道を目指すとき、設計業務がやりたいと思いました。

しかし、学校(工業高校・工業大学)に入り実際にやってみると

思いのほか大変なことに気が付くものです。

 

そして社会人になり、たくさんの業種・設計事務所さんと触れ合うことで

設計業務もたくさんの業態があることに気づきます。

 

大きく分けて設計事務所は3つあると考えています。

 

①アトリエ系設計事務所

有名建築家や地方で有名な

建築士など

 

②企業系設計事務所

・(株)日建設計

・(株)日本設計

・(株)久米設計

・(株)三菱地所設計

・(株)NTTファシリティーズ

等企業系大手設計事務所

 

③ゼネコン設計部(課)

 

 

今回はアトリエ系の設計事務所について

自分が感じた長所・短所。それから勤めていた人とお付き合いをしていった上で

教えてもらった長所・短所を語っていきます。(特に短所)

アトリエ系設計事務所の長所

1.比較的入社しやすい

・あまり学歴にとらわれず、建築に対する熱意や工夫がある人間を

 見てくれるので、比較的入社しやすい。工業高校を卒業してすぐに

 入社している人も多々見かけます。

2.設計が個性的

・個性的溢れる建築作品が多く、独創的な建物の設計に携われる。

3.意見が通りやすい

・比較的少数精鋭での設計となるので、自分の意見を取り入れてもらえる。

 (設計事務所の所長の性格によると思いますが・・・)

アトリエ系設計事務所の短所

1.給料が安い!

何度か面接に行った際、どこの設計事務所でも言われますが

「うちは給料が安いよ?それでも良い?」と言われます。

こちらとしても、「え?そうなんですか?」と聞き返したら

『あ、こいつやる気ねーなぁ』なんて思われるのも嫌なので

若いとついつい「はい!招致の上です!」なんて言ってしまうものですが

本当に安く、だいたい入って新卒の時なんていうのは

月給10万未満で残業代無し。福利厚生(年金や保険)は自分で行う。

最低限の失業保険だけやってくれる程度です。

僕が面接に行ったところは、月給87,000円で失業保険だけ。

福利厚生や確定申告は自分でやってください。との事でした。

一級建築士を取得したら給料は資格手当として68,000円プラス。

合計15万円になるというもの。

新卒の年収は104万程度で1級建築士の年収でも200万弱との事。

面接に行った所長曰くは、自分のところで3年程修業した後は

1級建築士を取得して独立するよ。^^なんて言われます(言われました)。

2.残業代は勿論出ない。

上記でも書きましたが、アトリエ系の事務所は残業代は出ません。

(出るところのアトリエ系事務所さんはすいません・・・。)

理屈としては、やる気があるからみんな頑張ってる。

やる気がないなら定時で帰ってくれて構わないよ。

まぁ、うちは定時が何時から何時とか定めて無いけどね。

と言われるそうです。(言われました。)

3.無責任なクビ

所長と性格が上手く合わないと突如としてクビを宣告されたりします。

また、経営上や本人の年齢的なものより給料を上げられないときなど

こそっと話を振られ、「辞めて欲しい」と打診されることもあります。

もちろん労働基準法があるので、違法なものも重々有りますが

それでもそういう態度をとってくる人が居るのも事実です。

 

また、小さな現場が多く、大型現場に携わりたい人はアトリエ系の事務所は

向いていないと思います。

ただ単純に、小さいからダメ。大きいから良いとはならないので

自分の性格に合った決め方をしたらいいと思います。